18年前に設計した家をリフォームして思った事

2020.01.21.Tue.18:48, auther: shida
category: リノベーションについて, comments(0), -

 

 

 

18年前、新宿の密集した住宅地に建つ

70代(当時)のご夫婦の家の建替えで

設計させていただきました。

 

 

 

都心の密集地に建つ70代夫婦の家 K-house 

 

 

 

いわゆる「江戸っ子」な気質のご夫婦で

まだ39歳だった私をとってもかわいがってくれました。

 

できあがってから、ちょっと用があって伺うと

いつも

「志田さん、コーヒー飲んでいきなよ」

とご主人が入れてくれました。

帰る時には奥様が

「お子さん達に・・」と言って

何かも持たせてくれました。

 

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そんな温かなご夫婦には、もう会えません。

 

会いたい!と思った時にはすでに。。

本当に悲しかった。。

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私の設計も、あたたかく見守ってくれました。

「この人達のために」と一生懸命に考えました。

本当に。

 

でも、完成後伺うと、

変わっているところがあったんです。

例えば照明器具とか

階段の手摺とか

 

別に何も言われませんでした。

私も何も言いませんでした

ご夫婦の優しさに甘えてたんです。

 

70代の人の事・・・

何もわかっていなかったんです。

 

また

「この人達のために・・」とは本気で考えましたが

それとは別に

「デザインをしよう」としていました。

 

悪い意味でのデザインです。

つまり 形 だけの。

 

 

 

その家を

息子さんご家族が住むために

リフォームをします。

 

昨日から工事が始まりました。

そこでまた・・・

当時の自分の”勝手さ”を見付けてしまいました。

 

その事をブログに書きました。

「反省」よいデザインとは

 

 

40歳あたりで考えていた事と

今とでは、たぶん、全然違います。

 

その頃・・・はっきり言えば

結局は

「作品」的な設計をしていたんです。

 

ある人が、その家の写真を見て

「これ志田さんのじゃないみたい」

と言われました。

 

手探りのところもあったけど

自分のエゴだったんです。

 

今見れば、恥ずかしいです。

 

ご夫婦にはきっと使いにくいところ

あちこちにあったんですよね。

何も言われなかったけど。

 

今ならもっと違う家を考えます。

 

でも・・・

もうご夫婦はいない。。

 

でもその家をリフォームする事になったのは

自分の過去を修正させていただける機会。

 

今は亡きご夫婦に

「がんばりなさいよ」

と言われている気がします。

 

 

 

といっても

すごいリフォームするわけではないんですけどね。

 

 

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